約 3,982,616 件
https://w.atwiki.jp/ayano01/pages/44.html
魔晶石(ましょうせき) 魔力の原動力となる石。 かつて地球に飛来した地球外物質からなる隕石らしく、最新の研究でもその組成などほとんどわかっていないというのが一般的知識。 世界的にはアメリカ・ロシア・ドイツが有名。日本だと山梨県白州町一帯。 元は天界や魔界に多い物質で、現在、地球各地で算出されるもののほとんどが地球創造の際に地球に大量にもたらされたものと、超帝国時代に生産されたものの名残。 小型のものでは魔力を貯める程度の力しかないが、小型の魔晶石をある程度集約したものや、単体でも大型のものはそれ自体が精霊体を宿し、魔法技術的加工によりエネルギーを生み出すことが出来るようになる。 小型のものはブラスターや霊刃のエネルギーパックとして利用される。 このエネルギーを生み出す特性を活かした利用方法として魔晶石エンジンがあるが、魔法技術そのものが一般的ではない、つまり、科学者に理解できない上、利用される魔晶石の程度にモロに左右されるため、エンジンは量産には完全に不向き。 魔晶石の確保と安定したエンジン制作は、こうした理由で実は至難の業で、これ故に各国では大型の魔晶石の確保・管理には血眼になっており、メサイア・飛行艦艇に集中的に使用され、ごく一部がディグなどに回されている。 で、ほとんどの場合、大規模な魔法騎士団や魔導団を擁する組織でのみ利用されているといってもいい位なので、クリーンエネルギーとして民間活用が叫ばれて久しいにもかかわらず、どこの国もその実用には否定的。 その最大の理由が、このエンジンが暴走・爆発すると反応弾(核兵器)より恐ろしい惨禍をもたらすから。
https://w.atwiki.jp/powerbook/pages/6.html
BODY FREAMタグ 検索エンジンが機能しない、ユーザビリティの低下など問題があり 基本的にフレーム構造は使用しない。 しかし、構造上必要な場合は複雑な仕様を避け、簡単なフレーム構造を使うことも可。 TABLEタグ 基本 table tr td タグを使用して改行、インデントを行う。 ただし改行を行うことでデザイン的レイアウトが崩れる場合は臨機応変に対応。 使用不可 th tbody タグ、これは使用不可とする。 td に幅を指定する場合、数値指定とともにセル内には透明gifを配置。 table 幅と td 幅は、正しく計算して、正確に指定すること。 FNOTタグ HTML4.01では、cssで処理を行うことを推奨されているため、 FONTタグの使用は禁止。 IMGタグ 基本的にwight、heightの数値していは必須 ALTタグ img 、<input type="image" など全ての画像タグにALTタグを付けます。 あと、 必要以上にALTタグを付けると検索エンジンにかからないとの憶測が出ているので 透明gif、意味のない画像に対しては空の値を指定(alt="") テキスト デザインレイアウト目的でのスペース文字は” "を指定。 但し、単語間に使用するスペースについては、この限りではない。 GOOD font color="#000111" 日本語です。 /font BUT font color="#000111" 日本語です。 /font 特殊文字 Entity Nameを使用。 < = & = など 色の指定 RGB値 #FFFFFF(大文字で統一) ”WHITE”などカラーネームでの指定は不可。 スタイルシート css、jsファイルは基本的に外部フォルダに保存。 共通ディレクトリより呼び出し、更新作業の効率化を目指します。 フォントサイズの指定"px” line-heightの指定”%” スタイルシートは原則としてclassで指定。idはプログラムで使用することが あり使用不可。 推奨ファイルネーム ”default.css”,”contents.css”を推奨。 ”contents.css”は、コンテンツごとのオリジナルスタイルを記述、また トップだけ見せ方が違う場合はcssファイルを増やすこととします。 トップ用に"top.css”、プリントページ用のHTMLが独立している場合には専用に "print.css”など。 JAVA SCRIPT Javaも基本的に外部フォルダに置き、共通ディレクトリより呼び出す。 ただし、単独ファイルに使用する場合はこの限りではないが".JS"を内部フォルダに 保存することも可。 タグ記述ルール 1:HTMLタグは色指定以外、全て小文字で記述で統一。 2:属性の値は全て「”」ダブルクォーテーションでくくります。 3:閉じタグについてはHTML4.01でOptionalとされているものは全て閉じる。 4:相対パスを指定する場合は”./”や”../”をファイルの先頭に記述すること 5:更新作業を円滑に行うため、各部は例のようにHTML記述時にコメントタグでくくります。 例 !-- header -- 〜〜ヘッダー部〜〜 !-- /header -- !-- body -- !-- navigation -- 〜〜グローバルナビ部〜〜 !-- /navigation -- !-- main -- 〜〜メインコンテンツ部〜〜 !-- /main -- !-- /body -- !-- footer -- 〜〜フッター部〜〜 !-- /footer -- 6: a , img タグの前で改行すると表示に支障がある場合があります。 7:HTML4.01で非推奨タグに指定されているため使用禁止 applet basefont big center dir font isindex menu s strike u 今回使用禁止のタグ b blink layer tbody thead tfoot hn iframe q xmp pre spacer small 8 7で指定された禁止タグは案件事にディレクターごとに指示を受ける。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/682.html
59話「自分でも分からない感情」 E-4市街地の上空を飛ぶ黒竜・石川清憲。 その背中には坊主頭の少年・大沢木小鉄が乗っていた。 「小鉄、今何時だ?」 「ん? ちょっと待って…」 清憲が背中の小鉄に時刻の確認を求める。 小鉄は自分のデイパックの中からデバイスを取り出し、表示されている時刻を報告する。 「えーと、5時40分だってさ」 「そうか…じゃあ、もうすぐ放送があるな。そろそろどこかで降りよう」 死者と禁止エリアの発表が行われる定時放送はしっかり聞いておかなければならない。 どこかで落ち着く必要があると感じた清憲は飛行速度を落とし、着陸準備を始める。 その際に、遠心力と思しき力が小鉄に大きく働き、その小さな身体が大きく後ろに動いた。 「あっ」 「ん?」 清憲が背中に感じていた重力を感じなくなるのと、 小鉄が急激に浮遊感を感じるようになったのはほぼ同時。 そして小鉄は当然のように落下を始めた。 「わああああああああああああ!!」 「小鉄!!?」 悲鳴を上げながら民家の屋根の上に落下を始める小鉄。 そしてその真下には先端の尖ったテレビアンテナ。 清憲の顔から一気に血の気が引き、気付いた時には高速で小鉄に向かっていた。 一方の小鉄は、どういう訳か周りの風景がスローモーションに見えていた。 (やべえ、俺は死ぬのか) 以前、彼は人が死ぬ時、人生の思い出が頭の中に次々と蘇る「走馬灯」というのを体験したいと思い、 様々な試みを重ね、必死の思いで走馬灯を見る事に成功した。 その際、数々の思い出が頭の中に蘇ると同時に周囲の風景がスローモーションに見えたのだ。 そう、今の状況とほとんど同じ。つまり、死の直前。 裏付けるかのように小鉄の頭の中に今まで生きて来た人生の思い出が次々と浮かんでは消える。 (走馬灯…畜生、やっぱ俺死ぬのか。ああ、まだ沢山遊びたかったのに…) アンテナの先端が迫る。 上空を向いている小鉄はその事は分からなかったが、 少なくとも落ちたら怪我では済まないだろうと言う事は彼にも分かった。 しかし――小鉄はアンテナに串刺しになる事は無かった。 「あっ…?」 まさにアンテナの先端が小鉄の背中を貫くまで僅か数メートルという所。 黒い影が小鉄を受け止め、再び数メートル上空へ飛び上がった。 最初、何が起きたのか分からない小鉄だったが、徐々に状況を認識していく。 自分は黒い竜の腕に抱かれていた。 そして自分を救ってくれたのはこの黒い竜――石川清憲だという事。 民家の庭先に降り立ち、清憲が小鉄をゆっくりと地面に下ろす。 「し、死ぬかと思った……マジで……」 緊張が解けたのかへなへなと芝生の上に座り込んでしまう小鉄。 「こ、小鉄、大丈夫か? どこも、怪我無いか?」 清憲が小鉄に寄り、心配そうな、今にも泣き出しそうな顔で小鉄に尋ねる。 「大丈夫大丈夫。あ、ありがとうな、助けてくれて…」 「……良かった。本当に良かった。ごめんな小鉄、ごめんな……うっ、うっ」 目から大粒の涙が溢れ、黒い竜は嗚咽を漏らし、泣き崩れてしまった。 泣き出してしまった清憲を目にして小鉄はかなり困惑する。 「え? いやいや、な、泣くなよ!?」 「うっ…ぐすっ……あそこでっ…もしっお前が死んだらっ……どうしようと思ってっ……!」 「大丈夫だって! ほら、俺何とも無いだろ? お前のおかげだよ! だから泣く事無いって! 泣くなよ男だろ!」 「……うん……」 小鉄に励まされ、しゃくり上げながら右腕で涙を拭う清憲。 一応言っておくと、清憲は小鉄より10歳程年上である。 着陸した庭のある民家の中に入り、放送を待つ事にした清憲と小鉄。 家の中を漁って回っている小鉄を、清憲は和室に座りながら見ていた。 そして、先程自分の取った行動を振り返っていた。 (俺は何で、あんなに必死になって小鉄を助けようとしたんだろう) たかが出会って数時間過ごしただけの、赤の他人であるはずの少年を、 どうして自分はあそこまで必死で救おうとしたのか。 しかも、助けられ、少年が無事だという事が分かった途端、号泣してしまった。 落としてしまってすまないという罪悪感と助けられて、無事で良かったという安堵からだったが、 なぜ自分はそこまであの大沢木小鉄という少年を心配するようになったのだろう。 ――ああ、もしかしたら。 (俺は、知らない内に――) その時。 会場を覆い尽くすような、大音量のサイレンが鳴り響いた。 「な、何だ!?」 「うわわわっ、何だよ!?」 突然鳴り響いたサイレンに二人は驚く。 ふと、壁の時計を見れば、針は6時を指していた。 時計が指し示す時刻、そしてこの大音量のサイレン。何を意味するのかはすぐに見当が付いた。 「小鉄……放送だ……」 「放送!?」 午前6時、第一回放送の時がやって来たのだ……。 【一日目/早朝/E-4市街地民家】 【石川清憲@オリキャラ】 [状態]:精神的疲労(大)、涙の跡 [装備]:エグゼキューショナーズソード [所持品]:基本支給品一式 [思考・行動]: 0:死にたくない。生き残る。 1:放送だ……! 2:小鉄には死んで欲しく無い。 [備考]: ※「西川のり子」「仁ママ」のおおよその特徴を把握しました。 ※大沢木小鉄が自分とは別世界の人間だと判断しました。 【大沢木小鉄@浦安鉄筋家族】 [状態]:健康 [装備]:文化包丁 [所持品]:基本支給品一式、発炎筒(3) [思考・行動]: 0:とりあえずキヨノリ(石川清憲)と一緒にいる。 1:放送!? 2:春巻が死ぬなんて…。 [備考]: ※本編最終話より後からの参戦です。 ※バトルロワイアルのルールと性質について若干理解しました。 BACK 気になっちゃうの 時系列順 NEXT 第一回放送(個人趣味ロワ) BACK 気になっちゃうの 投下順 NEXT 第一回放送(個人趣味ロワ) BACK BLACK DRAGON FLIGHT 石川清憲 NEXT 現実は大抵人を傷付ける BACK BLACK DRAGON FLIGHT 大沢木小鉄 NEXT 現実は大抵人を傷付ける
https://w.atwiki.jp/web-c/pages/311.html
マイクロソフトの新検索エンジン「Bing」のシェアが拡大 している。 予想していた人はどれぐらいいただろうか。 アメリカでの大掛かりなマーケティングが功を奏したという 感じだろう。 アメリカの調査会社comScoreが、「Bing」の6月8~12日の 検索エンジンシェアを発表した。 サービス公開から2週目ということになるが、アメリカに おいてMicrosoft社のユーザーシェアは16.7%、検索結果 ページに関しては12.1%と、1週目に比べて数字を伸ばして きている。 ちなみにアメリカでの検索エンジンシェアは、 1位Google 65.0% 2位Yahoo! 20.1% 3位Microsoft 8.0% となっている。 今後マイクロソフトの新検索エンジン「Bing」が どこまでシェアを拡大できるのか見もの。 あくまでまだアメリカの数字ですが、これが日本にも 伝染してくるようであれば、SEO対策の優先度など にも影響を及ぼしてくるので、注意していなければ ならないだろう。
https://w.atwiki.jp/nejitu/pages/24.html
センマイ平原に特定時間現れるフレッタ。 しかし移動するわ出現時間少ないわで見つからない。見つけにくい。 通常、三叉路付近に現れる。 エリン時間で 1回目 09 00 ~ 11 00 2回目 15 10 ~ 17 10 3回目 19 20 ~ 21 20 前後にぶれあり。 画面内に出現した場合、画面がフラッシュするので 三叉路付近で画面を見ながら待つといい。 チャンネルごとに別の位置に出現している。 フレッタのラブとは全然違う場所にいたりする。 たまにクレーターに落ちてたり、物に引っかかってたりする。 クレーターに落ちて話しかけられない場合はメンテを待つか、チャンネルを変えるしかない。
https://w.atwiki.jp/web-c/pages/329.html
アメリカの調査会社comScoreが7月の検索エンジン市場の動向を 発表した。 アメリカの検索エンジン市場においては、数字だけを見ると Googleの絶対支配が続いている(64.7%)。 2位にはYahoo!(19.3%)が続く。 3位にMicrosoft(8.9%)である。 今回数字に動きがあったのは、上位5社のうち1,2,3位の3社である。 Google -0.3% Yahoo! -0.3% Microsoft +0.5% 上記の数字を見ると、GoogleとYahoo!からMicrosoftに乗り換えた ユーザーがいると読むことができる。 Bingがマーケティングの効果もあり、順調に成長していってると 言えるのではないだろうか。 1ヶ月後には、8月の検索エンジン市場の動向が発表されるはずだが、 8月初旬にはYahoo!とMicrosoftの提携発表があり、YSTに代わって Bingが採用されることになると発表されたが、その影響もあって さらにBingのシェアが拡大するだろうと個人的には思っている。 なぜならば、WEBマーケティングを行うようなコンサルタントには 大きな変更のため、調査の意味合いも兼ねて利用し始めた人が いると予想するからである。 Bingが巨人Googleを超える日は来るのだろうか。
https://w.atwiki.jp/enjumaiden/pages/14.html
★ エンジュメイデンについて ★ 【概要】 『エンジュ・ドールズ』、『槐乙女』とも呼ばれる マエストロ級の人形師・槐によって作られた 不思議な力を持つ7体のドール(または7体を中心とした槐の作品)の総称であり、 自らの意思を持ち、まるで生きているかのように動く事が出来る。 人形のナンバー及び名称は以下のとおり、設定については各項目をご覧下さい。 ◆ 第一ドール 螢光燈(けいこうとう) ◆ 第二ドール 我竜蛇(がるーだ) ◆ 第三ドール 黒耀石(こくようせき) ┗◆ 黒耀石の影 白妖石(はくようせき) ◆ 第四ドール 青天井(あおてんじょう) ◆ 第五ドール 品紅(ぴんく) ◆ 第六ドール 木苺(きいちご) ◆ 第七ドール 薔薇水晶(ばらすいしょう) 【公式資料】 ★ 『ローゼンメイデン・トロイメント』にて放映された人形店内のシーンより ★ ▲ 第7話中、槐の工房にて“巻き巻き”の実演を行われた小柄な木苺と違い、 店内に展示されている木苺は1m近い大柄なドールとして描かれているため 『エンジュメイデン』企画においては、劇中で実際に動いた前者をオリジナル、 後者をレプリカと解している。 ▲ 槐の工房内にて見られる人形のパーツ。 エンジュドールズは「Enju」のサインとドールナンバーが“うなじ”に彫られており、 “内腿”にサインが印されているローゼンドールズとの大きな差異となっている。 ★ アニメファンブック『ローゼンメイデン・トロイメント ノクトゥルネ』より ★ ▲ ドールズ個々の設定画段階では、黒耀石も4.5頭身で描かれており、 螢光燈・青天井・品紅と同程度の体格となる予定だったようにも見受けられる。 そしてドールズの身長を運命づけた店内配置設定画。入り口付近のショーケース上段に木苺(レプリカ)、同ケース下段に螢光燈・青天井・品紅。表側奥のショーケースに我竜蛇、更にその向かいの最も大きなケースに黒耀石が配置されている。 ▼『エンジュメイデン(2周年記念集合イラスト)』 すごい人(仮)画▼ ▲ ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/9684.html
+ 日本語吹替声優 西村知道 『スパイダーマン&アメイジング・フレンズ』 中村大樹 1992年アニメ版(テレビ東京版) 鈴木貴征 『X-MEN エボリューション』 川田紳司 『X-MEN ファイナルディシジョン』(劇場公開版) 髙階俊嗣 『X-MEN ファイナルディシジョン』(テレビ朝日版) 濱野大輝 『X-MEN アポカリプス』 マーベルコミックの人気作『X-MEN』の登場キャラクター。初出は1963年の『The X-Men #1』。 エンジェル=天使そのもののキャラをお探しの方は「 天使 」でタグ検索されたし。 サイクロップス、ジーン・グレイ、ビースト、アイスマンらと同じく「ファーストファイブ」と呼ばれる初代X-MENの一員。 本名はウォーレン・ワージントン3世。身長183cm。体重68kg。 大富豪の御曹司でプレイボーイの一面を持つ。 天使のような翼を持つミュータントで、その姿から「エンジェル」のコードネームで呼ばれる。 その力をアポカリプスに見込まれて洗脳・改造され、青い肌と機械の翼を持つ黙示録の四騎士(フォー・ホースメン)の一人デスにされてしまうが、 X-MENに救出され、以来アークエンジェルとコードネームを変更。 その後、元の翼や肌の色に戻ってコードネームもエンジェルに戻したり、 エンジェルモードとアークエンジェルモードの使い分けができるようになったりしている。 当初はアークエンジェルモードに戻れる事は他メンバーにも隠していたが、 『アンキャニィX-MEN』の「M-Day」絡みの事件で強敵を相手にやむを得ず使用し、隠し事をしていたために一悶着起きている。 + 余談だが、その強敵がメタ的に物議を醸した事も その相手は巨大な怪物「リヴァイアサン」。 スターク・インダストリで巨大ロボットを開発した事もあるユリコ・タキグチ博士が研究所の機密保持のために生み出した改造生物である。 「M-Day」解決のためにエンジェルやビーストら科学陣が国後島のタキグチ博士の研究所に向かうが、 研究所に籠っていて情勢の変化を知らないタキグチ博士は、突如訪れた外国人集団を北方領土を巡るスパイと誤解しリヴァイアサンを起動。 強靭なリヴァイアサンにエンジェルはやむを得ずアークエンジェルモードを使用し、口から延髄を貫通して倒したという流れ。 さてこのタキグチ博士が過去に作ったロボットとは、1977年、マーベルにゴジラが登場した時の対ゴジラ兵器である (ちなみにタキグチ博士の「M-Day」以前の登場は全てゴジラ絡みで、 ゴジラの連載がDCコミックで始まると同時期に急死するなどゴジラとセットのような人である)。 そしてリヴァイアサンの姿は、微妙にゴジラと似ているのだ。そもそも1977年版のゴジラの姿も結構微妙だし このように、ゴジラを連想させる材料が散りばめられている上に、(当時マーベルに版権が無いので)ゴジラ自体には全く言及されず、 また別の怪獣とも明言されていなかったため、リヴァイアサンとゴジラを同一怪獣と思った読者も多く、 エンジェルは一時非公式にゴジラを殺したとされていた事もある。 その翼は自身の2倍の物まで持ち上げて飛べる。最高飛行高度は約9km。最高時速は約241km。 強化された肺によって高高度でも呼吸が可能。また。並外れた視力に加え、治癒力を持った血液が流れている。 MUGENにおけるエンジェル Arkady氏が製作したMUGEN1.0以降専用のキャラが存在。 現在は海外サイト「The Mugen Multiverse」にて代理公開されている。 一部の技のモーションを見るに、翼の部分はルアンがベースになっていると思われる。 名義はアークエンジェルだが、カラーパレットでエンジェルとアークエンジェルを使い分ける事ができ、 1P~6Pはエンジェル、7P~12Pはアークエンジェルになっている。ただしカットインや小ポトレはエンジェルで固定。 また、エンジェルとアークエンジェルで使用できる技が多少変化する他、本体性能にも若干の差異がある。 操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、スーパージャンプやチェーンコンボが可能。 ただし、地上立ちチェーンは近距離で初段をヒットさせるとオートで最後まで出し切るという変わった仕様になっているため、反撃には注意したい。 エンジェル、アークエンジェル共にふわっとジャンプするため飛び込みはとても遅いのだが、 ジャンプ中に再度↑へ入力すると一定時間飛行する事が可能。 持続時間は短く、何かしらの攻撃を出すと解除されてしまうものの、自在に空中を飛び回れるのは大きなアドバンテージである。 また、空中強Pなどの翼を使う技はリーチが長く、攻撃判定も広い。 突進技が豊富で空中でも使用可能な技が多いため、飛行と併せて相手を撹乱していきたい。 中でも錐もみ回転しながら突っ込む「Tornado Launch」は多段ヒットで発生が早く、空中戦やエリアルの〆などに絶大な効果を発揮する。 隙も少ないので一見削りにも使えそうだが、実は連続ガードにならないという落とし穴があるので注意。 翼を回転させて飛び上がる「Whirlwind」は左右に巨大な攻撃判定が発生し、ヒットすると相手を浮かせる効果がある。 なお、一見対空技っぽいが無敵は無く、それほど高く飛び上がるわけでもないのでそういった用途には不向き。 共通の超必殺技としては、まんまルアンの天昇偽鳳「Whirlwind」の強化版と言うべき「Reaping Whirlwind」と、回復技の「Healing Factor」がある。 前者は出掛かりに無敵があり、発生も速いのでコンボの〆や対空で活躍する。 後者は最大で1/3ほどライフを回復する技だが、発動時に無敵こそあれど回復中は隙だらけなので、基本的には死に技。 ……が、回復中に攻撃判定が出ているのかAI戦では相手が固まる事が多く、意外と役に立ったりする。 エンジェルはニュートラルポーズで浮いているため足下に喰らい判定が無いのが最大の特徴。 とはいえ、地面から少し浮いている程度で大抵の下段技が当たるので、どこぞの鳥ほどの理不尽さは無い。 飛び道具は空中限定で使用可能な「Wind knock down」のみで、他は突進技オンリーという肉体派。 斜め上空に体当たりする対空技「Uplifted」も所持しているが、無敵は無いので過信は禁物。 専用超必殺技の「Fallen Angel」と「Air Sky Scraper」はいずれも空中から急降下して襲い掛かる技。 何故か途中からガード不能になるという恐ろしい特性を持つが、前者は非ロック式の乱舞技なので、当たり方が悪いと最後まで繋がらないのが難点。 アークエンジェルは地上と空中で使用可能な羽を飛ばす飛び道具を持ち、遠近両方で戦えるのが強み。 何気に通常投げの威力がエンジェルより高いのも特徴。 ただし、しゃがみ中Pの根元の攻撃判定が小さく、相手の食らい判定によってはしゃがみPチェーンがまともに繋がらない場合がある。 専用超必殺技は空中から大量の羽を飛ばす「Aerial Daggers」と、突進を繰り返しつつ翼で切り刻む「Hyper Swoop」。 前者はヒット数と威力が安定しないものの、当たり方が良ければ7~8割ほど吹き飛ばす超火力を叩き出す。 削りダメージもかなりのもので、発動時に無敵があるためぶっぱしても強いと優秀だが、羽の発射前に真下へ潜り込まれると当たらないので注意。 後者は非ロック式の乱舞技で、「ガード不能の初撃で相手を気絶→急降下体当たり→連続突進へ移行」という流れになっているのだが、 当たり方が悪かったり相手の気絶中の食らい判定が小さかったリすると、肝心の連続突進まで繋がってくれないという非情の技。 一応コンボにも組み込めるが上記の性質上安定性に欠ける。 ゲージは「Aerial Daggers」につぎ込むか、共通技の「Reaping Whirlwind」に回した方が無難かもしれない。 以上のようにどちらも一長一短なので、性能をよく把握しておこう。 AIはデフォルトで搭載されているが、簡易的なものなのかあまり強くはない。 ただし、空を飛べるだけにフライングをやらかすのでその点には注意。 ちなみに現行版からはオミットされているが、かつては試合中にエンジェルとアークエンジェルの切り替えが可能だったり、 竜巻を発生させる技や、他の四騎士を召喚して4人がかりで相手をボコボコにする技が搭載されていた模様。 旧バージョン紹介動画 出場大会 「[大会] [エンジェル]」をタグに含むページは1つもありません。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1969.html
116 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 23 01 ID WBUL+36S 学校を出て駅から反対側に少し進んだ所に、寂れた停留所がひとつある。 昔はそれなりに利用されていたらしいが、地理的な利点を考えて新設された駅側のバス停のせいで、それはまもなく廃線にされた。 我が校の生徒も、大半がそちらを利用していて、わざわざこちら側に足を運ぶ物好きなど誰も居ない。今も私がひとりベンチに座っているだけで、制服を着た人間はおろか、通行人すら見えなかった。 私は、そこで彼女を待っていた。 時間は放課後を少し回ったぐらいで、季節柄日が落ちるのも早く、夕方ももう終盤を迎えていた。青かった空も、今では赤く焼けている。 「ごめんなさい。待たせちゃって」 と、言いながら駆け寄って来たのは、恋人である田中キリエだった。 いいえ、全然待ってませんよ。 なんて、ありふれたやり取りがしてみたいと思ったが、実際にそれなりの時間待っていたので、私は黙って微笑んでいた。 何故、こんな中学生のカップルみたいに、人目を避けてこそこそと待ち合わせているのか。そんなことを聞くのは、野暮というものだろう。 私は錆びたベンチから腰を上げ、カバンを手に持った。 「それじゃあ、行きましょうか」 「うん」 喜色満面といった様子で、彼女は頷いた。 昼休みの約束通り、私達ふたりは並んで下校する。 わざと人の少ない路地を選んで、まるで逃亡者のように身を窶しながら、ゆっくりゆっくり駅へと歩いて行った。 そんな平和な帰り道の中でも、私はいつ昼のことをぶり返されるのかと、内心びくびくしていた。 しかし意外なことに、田中キリエがそのことを話し出す気配は一向に表れなかった。てっきり、昼休みのような押し問答が繰り返されると思っていた私は、どこか拍子抜けしてしまう。 一応待ち時間の間に、中々筋の通った言い訳を考えていたのだけれど、どうやら使う機会は消えたらしい。 「寒いね」 彼女は、自分の吐く白い息を見ながらそう言った。かけている大きな黒縁眼鏡も、少し雲ってしまっている。 「そうですね」 私も応えた。 「自分は寒いの苦手なんで、ここ最近は特に辛いですよ。寝る時なんかは、湯たんぽ必須の人間ですからね。私個人としては、早く春が来て欲しいものです」 「春かぁ。春になったら、私達も三年生だね。鳥島くんは卒業したらどうするの? やっぱり進学?」 「まあ、進学でしょうね。学歴は持っておいて損は無いですから」 117 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 24 10 ID WBUL+36S 「行きたい大学とかはあるの?」 「今は特に。でも、結局は自分の偏差値に見合ったところに行くと思いますよ。大学に入ってから、やりたいことも無いですし」 「そっかー、それなら私も大変だな。鳥島くん頭いいから、ついていくのも一苦労だよ」 彼女がそう言って苦笑するのを、私は複雑な心持ちで見ていた。 ついていくのも一苦労、か。 もしかして彼女は、私と同じ大学に進学するつもりなのかしら。 「まあ、私も言う程頭いい訳じゃないですけどね」 「そんなことないよ。テスト後に貼り出される順位表見ると、鳥島くんいつも上位に居るもん」 「いえいえ」 と、やんわり否定しながらも、実際に私はかなり頭がよかった。順位表でも、十位から下に落ちたことがない。 けど、それにはちゃんと理由がある。 一番の理由としてはやはり、私に友達がいないからだろう。 いや、いないと言うのは少々言い過ぎかもしれない。もちろん私にも、クラスで談話を興じたりする友人はそれなりにいた。 しかし、それはあくまで上辺だけの付き合いに過ぎない。放課後に一緒に帰ったり、休日に楽しく遊んだりする友人は、私にはひとりもいなかった。 そのせいか、基本的に私はいつも暇なのである。その上無趣味。 家に帰ってすることといえば、帰結的に勉強しかなくなる。帰れば勉強、休日も勉強。これで頭がよくならなかったら嘘だ。無駄に、偏差値ばかりが上がっていった。 田中キリエと付き合ってからは、幾らか改善されたとはいえ、私の生活基盤は未だ変わらずにいる。 「けど、今はそんな遠い未来よりも、目先の期末テストを心配しなくちゃ、だけどね」 彼女は憂鬱そうに溜め息をした。 だけど私にはイマイチ、試験を憂うという気持ちがわからなかった。勉強関係で困ったことなど、今まで一度も無い。 「そんなに心配しなくても、大丈夫だと思いますよ。高校のテストなんかだと教師の気質が特に表れやすいんで、返って対策がしやすいですし」 「うわっ、余裕の発言だね」 「余裕なんかじゃないですよ。ところで、そう言う田中さんはどうなんですか? 田中さんも結構、頭よさそうに見えますけど」 「私は全然だよ」 と言って、彼女は肩をすくめた。 が、それは只の謙遜だろうな、と私は思った。 彼女が切れ者であることは、もう十分すぎるほどに理解している。勉強の出来ない切れ者など、見たことがない。 118 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 25 16 ID WBUL+36S 「けど、しいて言うなら、化学とか生物とかの理系科目はわりかし得意かな。私、お父さんが製薬会社に勤めてるせいか、小さい頃から理系関係のことには、よく興味を持ってたんだ。ほら、親の仕事は子供に影響するって、よく言うでしょ」 「へぇ、お父さんが製薬会社に勤めてるんですか。けど、それだと私とは真逆ですね。自分は文系科目は得意なんですが、理系科目はちょっと苦手でして」 ――あなたって心が無いくせに、なんでこんなに国語の点数が高いのかしら? 昔、斎藤ヨシヱにテスト結果を見せた時に、そう皮肉られたことを思い出した。 どうやら、魔女の呪いはまだ有効らしい。 田中キリエは、目を丸くして私を見ていた。 「意外だね、鳥島くんにも苦手な科目ってあるん――」 中途半端に言葉を切って、彼女は何かを思い付いたように、ハッと顔を上げた。 「そっ、それならさ。今度、私と一緒に勉強しない?」 「一緒に勉強、ですか?」 「うん、私の家でさ。テスト期間中って、下校時間も早いでしょ? だから、学校が終わってから一緒に勉強しようよ。 「私の苦手な文系科目は鳥島くんに教えて貰って、鳥島くんの苦手な理系科目は私が教えるからさ。お互いがお互いの苦手なところをカバーし合えば、勉強の効率もいいし、一石二鳥だよ」 彼女の誘いに、私はふむと顎を撫でた。 確かに、田中キリエの提案は道理にかなっているように思えた。勉強というのは一人でやるよりも、人に教えてもらいながらやったほうが、何倍も覚えがいいものだ。 「いいですよ」 断る理由も無かったので、私はとりあえず了承しておいた。 「本当? やったあ」 田中キリエは、少々大袈裟すぎる程に喜んだ。 そして、ルンルンとステップを踏み始め、私より先を歩く。余程気分がいいのか、鼻歌まで歌っていた。 曲目は、ベートーヴェンの交響曲第九番“歓喜の歌”だった。 安直な選曲だな、と私は思った。 「私、鳥島くんと付き合ってから、本当に幸せ」 田中キリエが不意には立ち止まり、振り返って私を見た。その笑顔は、生まれたばかりの赤子のように、惚れ惚れするほど純粋無垢なものだった。 119 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 26 28 ID WBUL+36S 「今まで生きてきて、こんなに幸せだった時は無かったよ。これからも、ずーっとこんな毎日が続くと思うと、幸せでおかしくなっちゃいそう。最近は、バチが当たるんじゃないかって怖くなるぐらい」 彼女は真面目な顔で、私に問いた。 「ねぇ、鳥島くん。鳥島くんは、私と付き合ってよかったと思ってる?」 「ええ、思ってますよ」 私は即答する。 その答えに満足したのか、彼女はうふふと笑って、再びステップを踏み始めた。 そんな彼女の後ろ姿を、私は冷めた目で見つめている。 これからもずーっと。 なんだろう。さっきから、彼女の言葉がやけに鼻にかかった。まるで私達の関係が、永遠に続くような言い方をしているではないか。 永遠の愛なんてものは、この世に無いというのに。 そもそも人というのは、特定の人間を長く愛することが出来ない。 肉親ならともかく、他人。 一生ひとりの他人を愛し続けるなんて、それこそ無理難題であり、かつ難行苦行でしかない。 付き合った当初は、大好きだの愛してるだの言い合っていた男女が、半年もすれば違う相手に同じことを言っている。 そんなのは、もはやありふれた光景のひとつだ。私の通っている高校にだって、そんな男女はごまんと見れた。 付き合ったと思ったら別れ、別れたと思ったらまた付き合う。まるでインスタントラーメンのように、恋愛というものは手軽に生まれていく。 田中キリエも、今はああ言っているが、おそらく三年生になる頃には、二度と私に同じ台詞を吐かないだろう。その頃にはきっと、彼女の隣には違う男が歩いているに違いない。 だから今の内、言わせるだけ言わしておけばいい。私は何も、気にすることはないのだ。 ちょっと、寂しい気もするけど。 そんなことを考えながら歩いていると、今度は鼻歌ではなく口笛が聞こえてきた。 最初は田中キリエが吹いているのだと思ったが、それは違った。 音の発生源は、私の口からだった。 どうやら、無意識の内に口笛を吹いていたらしい。 せっかくなので、前方を歩く彼女に聞こえないように、私は口笛を吹き続けた。聞き慣れたメロディーを、虚空に向かって演奏してやる。 曲目は、フランツ・シューベルトの歌曲“魔王”だった。 120 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 27 59 ID WBUL+36S 駅には案外あっさりと到着した。 我が校から駅までは、徒歩にして約三十分程かかる筈だから、どうやら体感しているよりも長く歩いていたらしい。 「もう、着いちゃったね」 隣に立つ田中キリエが、名残惜しそうに呟いた。 そうですね、と私も相槌を打つ。 今現在、私達は駅から少し離れた通りに立っていた。 さすがに駅前は人が多く、我が校の制服を着た人間もちらほらと見えるため、これ以上近付いたら、二人でいるところを見られてしまうからだ。今まで散々こそこそと隠れてきたのだから、最後の最後で手をぬきたくなかった。 腕時計を見る。 この時間だと、私の乗る電車は後十分程で到着する。 「鳥島くん」 呼ばれて、視線を時計から彼女に移す。 田中キリエは顔を赤くしていて、もじもじと身をよじりながら私を見ていた。 これは何か言い出すな、と瞬時に思った。 「なんでしょうか?」 「あの、さ……。明日って、学校はお休みだよね」 「はい、日曜日ですから」 「だからさ、あのさ……良かったら、明日……その……」 言葉尻をゴニョゴニョとさせるので、上手く聞き取れない。 辛抱強く待ってみたが、次の言葉は中々出て来なかった。 私は電車の時間を気にする。 これ逃してしまったら、次に来るのは更に二十分も先になってしまう。 あまり急かすような真似はしたくないが、仕方ない。 手助けしてやるか。 「田中さん、いつまでもそんな風に気をつかわなくたって、大丈夫ですよ。もっと気楽にやってください。だって私達は――」 恋人なんですから、と笑顔で付け加えると、彼女は漸く安心したように表情を崩した。 我ながらキザな物言いだとは思うが、なんだかんだでうまくいくものだな。 私の言葉に田中キリエは、そうだよね、恋人だもんね、と納得したように頷いて、意を決した表情で口を開いた。 「あの、良かったら明日、私と一緒にお出かけしませんか?」 彼女がそれなりの勇気を振り絞って出した言葉は、まあ、なんというか全く予想通りだった。 一緒にお出かけ。つまりは、デートのお誘いである。 というか、恋人に休日の予定を聞かれれば、十中八九誰だって気づくだろう。むしろそのことを聞かれた時点で、自分から誘ってもよかったなと、今更ながら思った。 121 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 30 13 ID WBUL+36S それはさておき、デートの誘いに乗ることは決定である。 先述したように、私は基本的に暇人なので、もちろん明日も何の予定も入っていない。真っ白で、空っぽだ。 それに、今回は田中キリエからのお誘いなので、エスコート云々は全部彼女に任せてしまえばいいし、心理的にも色々と楽だった。 だから私は、二つ返事で了承―― 「はい、それじゃあ明日――……ああっと……すいません。……明日はちょっと“ヘビセン”の方へ家族と買い物に行く予定があるので、だから、ごめんなさい。明日は少し、都合が悪いです。本当、すいません」 ――しなかった。 苦笑を浮かべて、からくり人形のようにペコペコと何度も頭を下げる。 天国から、一気に地獄へ。 先程の幸せな表情とは打って変わり、田中キリエの顔は悲愴感溢れるものへと変化した。 そんな彼女を見ていると、私は罪悪感を感じた。針で突いたみたいに、胸の辺りがチクチクと痛む。 やっぱり、オーケーしとけばよかったかな。 そのような後悔が襲ってくる。 無言で佇んでいる私に気付いたのか、彼女は取り繕うように言った。 「う、ううん。お願いだから、謝ったりとかしないで。明日の今日でいきなり言い出した、私が悪いんだから。鳥島くんにだって、都合とかあるもんね」 そう言って田中キリエは、あははと笑ったが、その笑顔はどこかぎこちなく感じた。 気まずい沈黙が流れる。 私はふと、どうしてデートを断ったぐらいでこんな雰囲気になるのだろう、と疑問に思った。そんな顔をされるほど、自分は悪いことしている訳じゃあないと思うんだけど。 122 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 31 27 ID WBUL+36S ああ、なんかだんだんうんざりしてきた。 思わず嘆息を漏らしそうになるのを必死で堪え、目の前で萎縮する田中キリエを見下ろす。 まあ断ったのは自分だし、フォローでもするかな。 そう思って、口を開きかけたのだが 「それじゃあ、私行くね。また明後日」 などと言い残して、田中キリエは駅前の人込みの中へと駆け出して行ってしまった。 彼女の姿は雑踏に紛れ、すぐに視認出来なくなる。 取り残された私は、開きかけの口をそのままに今度こそ嘆息をした。 ……なんだかなあ。 まあ、いいけど。 と、あまり自分ものんびりしていられないことを思い出した。 急がなくては、乗車予定の電車が到着してしまう。 そのことに気付いた私は、小走りで駅へと走りだし、途中ちらりと腕時計を見たのだが、まあ、これもまた予想通りのオチだった。 絶え間無く運動を繰り返していた両足は、緩やかに減速していく。 時計の針は、ちょうど電車が駅から発進している時間を指していた。 いやはや。 残り二十分、どうするかな。 私は行き場の失った足を休憩させ、所在なげに立ち尽くす。 すると、風がびゅうと吹いて私の体を叩いた。 「寒い……」 亀のように首を引っ込ませて、外気の寒さから守るために、両手をポケットにしのばせる。 コツン、と右ポケットに硬い感触を感じた。私の携帯電話だ。 取り出してみる。 携帯電話は、しばらく機種変更していないため、塗料が剥げて緑と黒の斑模様になっていた。買い換えよう、買い換えようといつも思うのだが、面倒臭いのもあって未だに機種変更していない。 私はその硬い表面を、乾燥した手で撫でながら考える。 123 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 32 32 ID WBUL+36S やるなら、今か? 直前になって、田中キリエの誘いを断ったのには、もちろん理由がある。 昼休みに感じた、あの感覚。 あれが私の勘違いならば、何の問題は無い。このうっかり屋さんめ、で済む話なのだ。 けれど、もし勘違いでないとしたら、状況は少し煩雑としたものになる。 あれが本物ならば、もうあまり時間は残されていない。信号でいうなら、青信号から黄信号に変わったところ。前と同じことを繰り返したくないのなら、早急に動いたほうがいいだろう。 しかし、同時に躊躇いもあった。 自分が今やろうとしていることは、目の前に垂れ下がったチャンスを、自らの手で握り潰すということだ。それが惜しくない訳がない、無念だと思う気持ちも確かにある。 だが、そこに私情を挟んではいけない。 ほんの少しでもリスクを内包しているのなら、やはり黙過すべきではないのだ。事態が厄介なものへと変わる前に、さっさと終わらせたほうがいいに決まってる。 よし、思い立ったら即行動。 ぐずぐず迷ったりせずに、早く済ませてしまおう。 そう思って、私は携帯電話を開こうと指に力をこめたのだが、既の所で止める。 ……やっぱり、今はやめとくか。 思い返してみれば、今日はとことんツイてなかった。 やることなすこと全てが裏目に出て、あちらこちらで墓穴を掘りまくる一日だった。 こういう日は何もしないで、じっとしているのが最善である。やるのは日付が変わってからでも遅くないし、ここは慎重にいくべきだろう。 急がば回れ、だ。 さっきと言っていることが全然違うけど。 私は携帯電話をしまうと、駅へと歩き出した。 実行は、今夜の散歩のついでにでもやっておこう。 そう思いながら、自分もまた雑踏の中へと加わっていった。 124 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 33 45 ID WBUL+36S カリカリ、と紙面に文字を書き込む音が自室に響く。 数学の証明問題は思ったよりも手強く、何度も手を止めたり、椅子の前脚を浮かせてのけ反ったりとしながら、なんとかクリアした。 私は言い様の知れぬ達成感を感じ、ふぅと一息ついてから、持っていたシャープペンシルを離した。 机の上には、文字がびっしり詰まったノートと、使いこまれた参考書が並べられている。テスト期間が近いので、今夜は普段以上に勉強していた。 壁に備えつけられてる掛け時計を見て、時刻を確認する。時計は、もうじき今日が終わることを告げていた。 ちょうどいい時間だな、と私は思った。 ノートや参考書を机の中にしまい、椅子から腰を上げて、大きく伸びをする。長い時間座っていたせいか、体中の間接が悲鳴をあげていた。 さて、それじゃあ準備するかな。 クローゼットを開け、中から厚手のコートとマフラーを取り出した。最近はよく冷えるので、防寒を怠ってはならない。 それらを片手に持って、部屋の電気を消してから、自室を出た。 と、いけない、いけない。 踏み出した片足を慌てて戻して、ベッドの上に投げ捨てられていた携帯電話を、ポケットに突っ込む。 普段利用する機会が少ない分、私は携帯電話を忘れることが多い。けど、別段それで困ったこともなかった。着信なんて、稀にしか来ない。 私は階段を下りて、玄関で靴を履いた。 コートを羽織り、首元にマフラーを巻く。中にも大分着込んでいるので、寒がりの私でも、これで大丈夫だろう。 「いってきます」 振り返って、冷たい廊下に向けてはっきりと声を上げた。 しかし、返事は返って来ない。リビングには光が灯っていて、人の気配もあるというのに。 もう一度言ってみようかしら、と思って再び口を開けるが、やっぱり止めた。 返事が返ってきたことなど、一度も無いことを思い出したからだ。 私は、そっと家を出た。 深夜の空気は刺すように冷たくて、鋭利な刃物を思わせる。 思わずぶるりと体を震わせて、私は門を出た。 出発する前に、我が家を振り返る。 自室の隣の部屋の電気が、まだついていた。あそこはリンちゃんの部屋だ。 きっと、まだ眠れずにいるのだろうな、と私は思った。 125 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 11 51 16 ID 7YYpU1zl 124 GJ!! なんということでしょう!!今週は停滞作品復活祭か!? 126 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 58 09 ID WBUL+36S 妹の姿を思い浮かべる。 彼女は小さい頃から、慢性の不眠症を抱えていた。 いつも目の下にクマをつくっていて、よく眠い眠いとぼやいていたのを思い出す。 発症したのは、たしか彼女がまだ幼稚園児の時だったか。 母は最初、子供だから色々と不安定なのだろうと、あまり気にしていなかったのだが、一向に回復の兆しが見えなかったので、遂にリンちゃんを病院に連れていった。 しかし何回診察を受けても、不眠の原因はわからなかった。 当時、リンちゃんは規則正しい生活を送っていたし、ストレスらしいストレスも無い、何の変哲もない至って健康な女の子だったからだ。本人も、特に心当たりが無いと言っていた。 医者には、副作用の少ない睡眠薬を服用することを進められたが、リンちゃんがそれを強く拒否したので、結局、彼女の不眠症は治らずじまいに終わったのだ。 それは高校生になった今でも続いているようで、彼女の部屋の電気が消えることは滅多にない。 早く治ればいいのに。 私は部屋の窓を見つめる。 その時。 んっ? 今、一瞬。カーテンが揺らいでいたような気がした。 風かしら、と最初は思ったが、外はこの寒さだから窓を開けている筈がない。それでいて 127 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 11 58 55 ID WBUL+36S 妹の姿を思い浮かべる。 彼女は小さい頃から、慢性の不眠症を抱えていた。 いつも目の下にクマをつくっていて、よく眠い眠いとぼやいていたのを思い出す。 発症したのは、たしか彼女がまだ幼稚園児の時だったか。 母は最初、子供だから色々と不安定なのだろうと、あまり気にしていなかったのだが、一向に回復の兆しが見えなかったので、遂にリンちゃんを病院に連れていった。 しかし何回診察を受けても、不眠の原因はわからなかった。 当時、リンちゃんは規則正しい生活を送っていたし、ストレスらしいストレスも無い、何の変哲もない至って健康な女の子だったからだ。本人も、特に心当たりが無いと言っていた。 医者には、副作用の少ない睡眠薬を服用することを進められたが、リンちゃんがそれを強く拒否したので、結局、彼女の不眠症は治らずじまいに終わったのだ。 それは高校生になった今でも続いているようで、彼女の部屋の電気が消えることは滅多にない。 早く治ればいいのに。 私は部屋の窓を見つめる。 その時。 んっ? 今、一瞬。カーテンが揺らいでいたような気がした。 風かしら、と最初は思ったが、外はこの寒さだから窓を開けている筈がない。それでいて、カーテンが揺らぐということは、もしや中から―― と、そこで慌てて思考を打ち切り、私は顔を赤くして頭を振った。 馬鹿か、そんな訳ないだろう。 ほんの少しでもそんなことを考えてしまった自分が、急に恥ずかしくなる。 今のは、ただの私の見間違いだ。そうあって欲しいという自身の願望が、それを見せたに過ぎない。 兄を慕っていた妹は、もういない。 彼女は私のことを嫌悪し、心底恐れている。その事実は変わってないし、これからも変わらない。 変な幻想を抱くのは、よせよ。 私はがりがりと頭を掻く。 途端に居たたまれない気持ちになり、足早に家を後にした。 もう一度我が家を振り返る気には、なれなかった。 128 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 12 00 25 ID WBUL+36S 何故、こんな夜更けに出歩いたりするのか。 一言で言えば、それが私の習慣だからだ。 深夜になると必ず散歩をする。 最初に始めたのは、確か中学生の時だったと思う。 どうしてこんなことを始め出したのか、今ではもう動機はわからないけれど、なんせ血気盛りな中学生の頃だ。多分、深夜に出歩く俺カッコイイとか思ってたに違いない。 私の散歩コースは、隣町の自然公園まで歩き、そこでゆったりしてから帰宅する、というものだった。 始めた最初の頃なんかは、ただ徒に近所をほっつき歩いているだけで、たとえ家を出ても直ぐに戻っていたのだけど、今ではむしろ、日に日に外出時間が長くなっている。 警察の補導にさえ気をつければ、深夜という時間帯は考えごとをするのに最高だった。 私は針穴みたいに小さい星屑を眺めながら、自然公園へと足を進めて行った。 自然公園に着いた。 隣町だけあって、ここまで歩くのには中々時間がかかった。既に時計の針は、最後に見た時から一周以上している。 私は、入口付近に設置されている自動販売機で、暖かい缶コーヒーをひとつ買ってから、公園の中へと足を進めていった。 するとすぐに、左右に枝分れした標識が現れる。左右それぞれに“北ブロック”“南ブロック”と彫られていた。 自然公園は、主に北と南のブロックに分けられる。 南側の方は、主にレジャー施設として利用されることが多く、広大な芝生や子供用の遊具、アスレチックなどが豊富に設けられていて、休日などはよく家族連れで賑やかになる。 それに対し北側は、主に散策やランニングのコースとして使われていた。季節ごとの観葉植物も沢山植えられているので、ついでに植物鑑賞も楽しめる。 129 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 12 01 45 ID WBUL+36S 私がいつも利用するのは、北ブロックのほうだった。 “北ブロック”と書かれた矢印の標識に従って、自然公園の中枢へと向かっていく。 相変わらず、自然公園には人っ子ひとりいない。 私は数年間、この北ブロックに通い続けているが、未だに此処で誰かと出くわしたことがなかった。まるで、この北ブロックだけが世界と隔離されてしまったように、過度なまでに閑散としている。 この有様だからかな、と私は周囲を見回した。 昼の和かな雰囲気に対して、深夜の北ブロックは、ただただ不気味でしかない。 生い茂った木々がコンクリートの道の上で天井をつくり、木の葉を擦り合わせてざわざわと音を立てる。しかもやけに街灯の数が少ないので、嫌でも暗闇が目立ち、どこか動物的な本能が警鐘を鳴らすのだ。 だから、みんな無意識に此処を訪れることを避けているのかもしれない。なんて、勝手な憶測をたててみる。 しばらく歩いていると、お気に入りの古い木製ベンチを見つけた。この散歩のゴール地点である。 私は、夜露で湿ったそれに腰を下ろし、缶コーヒーのプルタブを引き上げ、熱い液体を喉に流し込んだ。 落ち着くなあ。 全身が弛緩するのを感じる。この瞬間だけは、何物にも代え難いといつも思う。 私は、ぐにゃぐにゃに柔らかくなった意識の中で、ぼんやりと前方を眺めた。 目の前には、背の高い森林達でも覆い隠せぬほど大きくそびえ立つ、この市で一番の高度を誇る高層マンションがあった。 出来た当初なんかは、マスコミにも騒がれていた高層マンションだ。芸能人の誰々が買ったー、なんて言って一時期クラスでも盛り上がっていた。 あそこのてっぺんには、一体どんな人が住んでいるのだろう。 ボーっとしながら、きらびやかに光る最上階を見つめた。 時は一刻と過ぎていく。 と、まずい。 少しまったりしすぎたか。危うく、本来の目的さえ忘れてしまうところだった。そんなことになっちゃあ、正に本末転倒だろう。 130 :私は人がわからない ◆lSx6T.AFVo :2010/11/16(火) 12 02 44 ID WBUL+36S 私はポケットから携帯電話を取り出し、二つ折りのそれを開いた。 ディスプレイに映る日付は、既に変わっている。昨日の不幸な一日はリセットされ、新しい一日が始まったのだ。 大丈夫、これでいつも通りだ。 指を動かし、メニュー画面からアドレス帳を開く。 登録数が異様なまでに少ない私のアドレス帳の中には、ひとつ新しい名前が増えていた。今日の昼休みに登録されたばかりのものだ。 一応、保険をかけておいて正解だったな。つくづくそう思う。 私はその名前まで矢印をスクロールし、数秒迷ってから、親指で通話ボタンを押した。携帯電話を耳に当てる。単調な電子音が鼓膜を揺らす。 そして数回のコールの後、電子音が途切れ、相手が出た。 応答の声は無い。 おそらく、見知らぬ番号からの着信に警戒しているのだろう。 なら、こっちからいくか。 私は舌で唇を湿らせてから、おもむろに口を開いた。 「ああ、どうも。夜分遅くにすいません、鳥島タロウですが――って、ちょっ、ちょっ、ちょっと、切らないで切らないでっ! 切らないでくださいっ! 「……ふぅー、危なかったなぁ。今、絶対に切ろうとしてたでしょう? 気配でわかりましたよ。ああ、危ない。せめて、話くらいは聞いてくださいよ。乱暴だなぁ。 「えっ? どうやって番号を知ったか、ですか? ……まあ、細かいことはいいじゃないですか。私なりに、色々と調べたんですよ。 「ハハハ、嫌だなぁ。勿論、用なら有りますよ。私だって、ふざけてあなたに電話した訳じゃあ、ありません。 「ああ、それがですね。さっさと、と言うわけにもいかないんですよ。あまり、電話で話せるようなことでも、ないですしね。 「はい、はいはい、ええ、そうです。まあまあ、そんなこと言わないで。 「だから、前田さん――今日のお昼頃って、時間空いてますか?」
https://w.atwiki.jp/firefox636/pages/2.html
メニュー トップページ 要望、希望など 自己紹介 学ぶために覚えておきたいこと 雑談 C言語用語 C言語作成方法 リンク @wiki クロスファイア(ハンゲーム公式サイト) Microsoft Visual C++ ツール配布所 ipusiron氏のホームページ 2000氏のサイト 自分のTweetです。 カレンダー 前月 2021年12月 翌月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 アクセスしてくれた人 今日 - 昨日 - 合計 - 更新日 平日(テスト期間ではない)・・・火曜日、木曜日 休みの日・・・日曜日,祝日 他のサービス 無料ホームページ作成 無料掲示板レンタル お絵かきレンタル